乳飲み子を育てる上でおっぱいトラブルは付きもの。
おっぱいが出ないor出すぎる、おっぱいをのんでくれない、乳首が小さいor大きい、授乳のたびに乳首が切れる、おっぱいが痛い、おっぱいが詰まる…
母乳かミルクか悩むこともあるとおもいます。
これから出産されるママさん、今まさに授乳中のママさん、授乳を終えられたママさん、ママを支える旦那さん、いろんな人に知ってもらいたい。
乳腺炎は恐ろしいということを。
乳腺炎の恐ろしさ
手術することになった理由
私みたいにならないために
Contents
子育てにはつきもの!?おっぱいトラブル
妊娠中からみるみる大きくなる体、そしておっぱい。
子を産み落とした瞬間から母乳がでる人間の体。すごい。
もともとBカップくらいしかなかった私の寂しいおっぱいも出産した日をピークにボア・ハンコック様レベルに肥大化しました。
例えるならばガチガチの岩がおっぱいに張り付いているような感覚。むしろおっぱいが岩。
ふわふわでやわらかなイメージのおっぱいも産後は全く別物。 重症な時は赤く腫れてしまうことも。
子供を産んだ瞬間からおっぱいとの戦いの幕が上がります。
わたしと乳腺炎と終わりなき戦い
息子の飲む力が弱かったこともあり、母乳は詰まりやすく、詰まると熱が出たり頭痛がしたり肩が凝ったり。いわゆる乳腺炎に何度かなりました。
生後間もなくはおっぱいが作られるリズムと赤ちゃんの飲む量にムラがあったり、新生児期は授乳が頻回なので詰まりやすく乳腺炎にかかる方は結構いるみたい。
授乳するうちにおっぱいの生成リズムと授乳のリズムが掴め、乳腺炎のリスクは減るようですが、私はなかなかそのリズムが掴めないままでした。
産院を退院した後も週1で産院の母乳外来に通院。
詰まっている母乳を出してくれる母乳マッサージをやってもらうのですが、このマッサージが死ぬほど痛い。
※助産師さんによる
出来たてホヤホヤのまだ潰し時じゃない腫れと痛みを伴うニキビの膿みを全力で押し出されている感じ。
陣痛は波があるから痛くない時は全く痛くなかったけど、おっぱいはずーーーーーっと痛い。そして痛いのに物凄い力で絞られる。
ただ終わったあとのスッキリ感は素晴らしい。痛みが引いていく。
けどもまたおっぱいがつくられ、詰まると痛くなる…
このループを永遠に繰り返し、午前中に母乳外来でスッキリしても午後には痛くなっている、そんな状態でした。
1ヶ月検診まで毎週母乳外来へ通院。産院からは1ヶ月検診以降の母乳外来は別の所へ行ってくれとのこと。
そりゃそうよな、産院はお産がメインだもの。
そこで産院がオススメする母乳外来の専門を教えて頂いた。
ただちょっと行きにくい場所だなーと思い、自分で母乳外来を調べ、近さに惹かれて近所のレディースクリニックの母乳外来へ通うことにした。
母乳をやめると決心するまで
レディースクリニックの母乳外来に通ってほぐしてもらってはいるものの、母乳の出がよくなかった私。
母乳2:ミルク8
頑張ってるつもりなのに全然出ない。乳首が切れたり裂けても授乳。痛くて辛いのに、全然母乳は出ていない。
つらい、報われない、もう母乳やめようと思ったのです。母乳をやめようと思ったのが生後2ヶ月頃。
しかし葛藤もありました。
もう少し子供のために我慢をすれば、頑張ってみれば、母乳のリズムも授乳する力もついてくるかもしれない。
赤ちゃんの最良の栄養は母乳です、とミルク缶にも書いてある。
授乳が苦しいから、ツライから、痛いからで母乳をやめてしまうのはすごくいけないことのような気がして、ミルク育児をすることが後ろめたいような気持ちでした。
産後は精神的にもすごく不安定だし、睡眠もなかなか取れてない状態で頻回の授乳。それだけでなく、慢性的に感じる痛みはすごくストレスでした。
今思うと切羽詰まっていたと思います。初めてのことでなかなか上手く出来ない。今まで赤ちゃんとほぼ触れ合うことがなかった私にとっては右も左もわからない状態。
母乳外来の助産師さんに会う度に、おっぱいについて相談する度に無意識に涙していました。
気にしすぎなくていいんだって気が楽になって、母乳をやめることを決意。
だがしかし、おっぱい辞めたら楽になる…ワケではなかった
乳腺炎を拗らせ、手術することになった理由
母乳をやめる!と決意してからは、レディースクリニックの母乳外来で、母乳が作られないようにホルモン剤を処方してもらいました。
ホルモン剤を飲んでからは楽になると言われていたはずなのに一向に痛みが引かない。搾乳しても楽にならない、むしろ赤く腫れてきて悪化している。
ホルモン剤を処方してくれたレディースクリニックに相談するも、ウチでは対処できないと言われてしまい、最終的に産院にオススメして頂いた母乳外来へ駆け込みました。
アロマを使ったり、母乳マッサージしもらったり、いろいろな手を尽くしてもらいましたが
わたしのおっぱいは凄腕助産師さんの手でももう手に負えないおっぱいへと化していました。
詰まって炎症を起こしているものを出すには外科で手術をしてもらうしかないということに。
1ヶ月検診のあと、産院にすすめられた母乳外来には通わず、近さから近所のレディースクリニックの母乳外来に転院。この選択が今思えば失敗でした。
近所のレディースクリニックに産科は附属なし。ただの婦人科です。おっぱいマッサージをしてくれたり助産師さんによる母乳外来はあるとのことでしたが、お産の現場、お母さんの産後の体をケアしてきたキャリアはレディースクリニックに求めるものではなかった。
いざ手術。痛みや手術後の傷跡は?
初めてのオペ、とは言っても大掛かりなものではなくその場でサクッと切って乳を出す簡単な手術。
痛みとこれでおさらばだとウキウキな私もいれば、初めてのことで手術台の上でドキドキな私もいて。
麻酔をして中に詰まっているものを出してもらいましたが、母乳が膿んでん緑色に変色したものがドロドロと。大量でした。
というニュアンスの言葉をひたすらかけられました。
やっと痛み、ストレスから解放されたと思ったのに、ミルクはダメだ母乳だと主張され。
膿を出したことで痛みはかなり引きました。
涙目で会計を済ませ、帰り道、車を運転しながらわんわん泣きました。
産後ってほんとに情緒不安定。普段はこんなことでクヨクヨしない私も産後はダメでした。産後うつになる方も少なくないこの時代に、母親のケアを完全に無視した先生の発言には絶句。
男性には陣痛もおっぱいの痛みも、授乳の大変さも全部わからない。母親がどんな思いでなれない子育てしてるか知らない。医者にわたしの気持ちをわかってよ!なんて言うつもりはサラサラない。ただ発言には注意すべき、と意見したい。
幸い近所に実母も義母もいるので話を聞いてくれることに困っていませんでしたが、旦那さんの帰りが遅くてワンオペな核家族だったら、吐き出すところも、解決してくれる人も居なくて鬱になっていたかもしれません。
産後のお母さんはホルモンバランス、睡眠不足、慣れない育児そして家事、、精神は不安定になりやすく、とてもデリケートだと思います。今思い出しても、産後はかなりピリピリしていました。
簡単に小さな穴を開けての手術でしたが傷跡はほぼないです。うっすら皮膚が繋がった後がありますが縫ったりはしていないので目立ちません。しかし心は痛みました。
授乳で悩んでいる全ての人へ
乳腺炎になって身も心もボロボロになりましたが、わたしはおっぱいをやめて良かったと思っています。産後は様々な環境の変化から些細なことでもストレスがかかる。
おっぱいを辞めたことで痛みというストレスからの解放、子供のお腹をミルクだけど満たすことができているという安心感。
子育てに母乳かミルクかなんて関係ない、とよく言いますが本当に関係ないと思います。
人の体はそれぞれだし個人差もあります。
ただもし私のように悩んでる人がいたら、もっと楽に、自然体に好きなように子育てと向き合ってほしいし、少しでもこの記事を読んで前に進めたらいいなと思います。
旦那さんや家族、身近にいなければ今の時代多くのママさんとSNSで繋がれます。話を聞いてもらうだけで落ち着くものです。女はそういう生き物だと思ってます。
乳腺炎でお悩みの方は遠くても腕のいい母乳外来を見つけることに注力を!産院からおすすめの外来を紹介してもらえれば一番ベスト。
乳腺炎になってしまったらクチコミの良い母乳外来を全力で探すことをオススメします。
https://birthroom.net/tomikainkanazawa-report/