キスマイ

パラレルワールド・ラブストーリー観てきた感想【ネタバレ有】

こんにちわ。白目ムキ子です。

5/31公開の映画、パラレルワールド・ラブストーリーことパララブを観てきました。

本作は東野圭吾原作。1995年に発売され、以降映像化不可能と言われ続けてきた作品。

メガホンを取ったのは「宇宙兄弟」や「聖の青春」で知られる森義隆監督

 

この記事はネタバレを含みますので、ご了承ください。

登場人物おさらい

敦賀崇史:玉森裕太

脳科学研究者。バイテック社で働く。学生時代は学年1の人気者。

三輪智彦:染谷将太

脳科学研究者。崇史と同様、バイテック社で働く。麻由子が初めての恋人で、奥手。

津野麻由子:吉岡里帆

崇史と智彦の1年後輩。崇史の恋人か、智彦の恋人か。謎が多いミステリアスな女性。

異なる2つの世界。どっちが現実か?ネタバレあり

崇史と麻由子が恋人の世界と、智彦と麻由子が恋人の世界

目が覚めるたびに二つの世界を行き来する崇史

愛する人は自分の恋人なのか、はたまた親友の恋人なのか?

翻弄されていく崇史。

 

親友である智彦と麻由子が恋人の世界が現実。

通勤電車の窓越しに一目惚れした麻由子には智彦の彼女として紹介される崇史。

 

智彦と崇史はバイテック社の中でもトップを争う優秀な研究者であるが、智彦がすごい研究をしていると言う話を小耳に挟む。崇史は研究者として智彦に差をつけられたことから、麻由子への気持ちにも歯止めが効かなくなる

自分の気持ちを抑えきれず麻由子と関係を持ってしまい、智彦に崇史の気持ちを気づかれてしまう。智彦は2人を心から応援したいと身を引く形をとるのだが、自身の記憶を改編することを望む

智彦が行なっていたすごい研究というのは、脳の一部の記憶を書き換える、記憶を改編するという研究

智彦と麻由子が恋人だった記憶を消し、心から麻由子と崇史を応援したいという智彦の切なる願いだった。

しかし、智彦はスリープ状態になり目を覚まさないまま年月を経た。

同時に崇史の記憶も麻由子と自分が恋人の世界に改編され、智彦がアメリカ本社に転勤になったという記憶に。(実際にはスリープ状態)

研究者がこのような事態になることはバイテック社としてトップシークレット。

麻由子は会社から崇史が記憶を思い出すことがないか、監視役も兼ねて智彦と恋人の世界から一変して崇史の恋人として生活をすることになった

映画では、時系列がバラバラでストーリーが進むので頭がフル回転。自身の改変前の記憶に崇史が気づいて壊れていくのである

 

崇史は改編前の記憶から全てを思い出し、智彦がアメリカに転勤したのではなく、スリープ状態なこと。智彦と麻由子が恋人だったこと。自身が智彦をこのような状態に陥らせてしまったこと。

 

智彦をスリープ状態から戻すためのデータは事前に智彦から崇史に託されていた。

崇史が記憶を思い出すまで眠ったままでいることを望んでいたかのように。

 

麻由子と崇史は作られた恋人関係だったこと、でも真実はお互いに思いを寄せていたこと。悲しい記憶を2人から消してまた再度、出会うというラストだった

 

きっと監督の狙い通り、みた後に整理してきっとこうなんじゃないか!ああだったんじゃないか!とみた人の数だけ答えはあるんだと思う。そしてもう1パラしたくなる。

崇史と麻由子と智彦の関係

ここで3人の関係を私なりの解釈で解説していこうと思う。

崇史

2つの世界を行き来するうちにわかりやすく壊れていく崇史。

映画の序盤で麻由子にキスして、「なんでキスする度にそんな悲しそうな顔するの?」って聞く崇史と、「なんで毎回そんなこと言うの?」と返す麻由子。

この時は?だったけど終盤になって崇史と真由子は作られた関係だったから、キスするたびに悲しい顔を浮かべていたのか、と納得

智彦が崇史と真由子の関係を知って身を引き、スリープ状態になった智彦を見て、自分の脳を改編することを選んだのは、自分が犯した罪を隠すためでもあったのかなと思う。後半はストーリーについていくのでいっぱいいっぱいだったから、もう1パラして確認したいところ。

麻由子

あんまり表情がない印象の麻由子。だからこそ、どっちの世界が真実なのかわからなくて引き込まれる。彼女の表情がまたミステリアスさを醸し出していた。

崇史が麻由子が智彦の彼女だと気づいて部屋をめちゃくちゃに散らかした後、麻由子が泣きながら部屋の片付けをするシーンでは初めて、彼女が感情を出したような気がした。肩を震わせながら泣いていた。

崇史を思う気持ちと、こうなってしまったこうさせてしまった自分への責任を感じていたのかな。

智彦と出会う前、電車越しに崇史のことが好きだった麻由子。智彦との恋人関係があって、智彦の紹介で崇史と対面。きっとこの時から崇史のことは気づいていて、でも智彦の彼女として紹介されていることもあって、崇史のことは知らないふりをして、自分の気持ちをなかったことにしていたんだと思う。

少しでも電車で出会ったことを認めたら、崇史に気持ちが移ってしまいそうだったのかな、、ここはわからない。麻由子が本当は誰が好きだったのか。

智彦と付き合っている現実の世界で、崇史が家に押しかけてきて、そのまま体の関係を持ってしまうシーン。

智彦の彼女だから、2人の関係を壊したくないから、拒否してた麻由子だけど途中から崇史の気持ちを受け止めて。本当なら燃え上がるようなシーンなのかもしれないけど、どこか切なかった。

冷静に考えてみると、女の一人暮らしの部屋に押しかけて半ば無理矢理にと言うのはかなり怖い。笑

3人の中でもたくさん苦しんだのは麻由子なんじゃないかなと思う

 

智彦

女性経験がなく、奥手な智彦。初めての彼女、麻由子と2人では会話にも限界があると崇史を頼る。

智彦は2人の関係を知って発狂するのかと思ってたら全然そんなことなくて。

物語では脳科学研究の話が出てくるので

途中、智彦がすごい研究をしていると聞いて崇史の脳に細工をして、パラレルワールドを引き起こしているのだな、というところまでは予測できた。

智彦が、崇史に嫉妬して脳に細工をしたのか?と思っていたけど実際には2人の関係を知って自分が身を引いた形になるとは到底予想していなくて

智彦と付き合っている麻由子にアプローチをかけて、自分と智彦の関係なんて壊れればいい。麻由子が必要。とまで言っていた崇史だったけど、智彦は崇史と麻由子の幸せを願ったのに、崇史はあまりに身勝手すぎた。

彼は優しい。優しいが故に、自分の感情よりも親友の幸せを選んだ。それが2人を苦しめることになってしまったけど、彼は自らの記憶から大好きだった麻由子の記憶を消したことで、本当に幸せだったのだろうか。

崇史とまた以前のように笑いあっていることが彼にとっての幸せなのだろうか。

この結末じゃない、3人の様子も見てみたいと思った。

キャスト

智彦役の染谷くんはもそもそと話すキャラクターがすごくナチュラルでさすがの俳優さん!だったし、麻由子役の吉岡さんは物語が進めば進むほどにハマっていって彼女にしか出せないミステリアスな空気感が出ていた。

推しの玉森くんは普段のゆるゆるふわふわしている姿とは一変して徐々にやつれ、嫉妬に狂う姿がうまく表現されていたし、普段怒らない玉森くんですが激怒するシーンもお見事

映画の主演を務めるとなると役になりきって当たり前なのかもしれないけど、彼の努力がいくつも垣間見えた。撮影中は崇史が抜けないようにプライベートも友人と会うのを控えたり、本業であるアイドルをやりながら一変した生活の崇史を演じる。崇史の行動が信じられなくて、演じていてツラくて涙することもあったり、また最後の泣くシーンでは嗚咽が出るほど感情がむき出しになったとも語っている。

主演を務めるに当たって心中する覚悟で挑んで欲しいとまで言われた作品。

演技派の俳優さんに囲まれて本業アイドルの彼が背負った責任は測りしれない。そのプレッシャーの中、いいものも悪いものも吸収して自分の糧にできてしまう、玉森くんがかっこいい。アイドルかっこいい〜ではなくて、人間として彼のそんなところが素敵であり尊敬する。

映画の楽しみ方

麻由子も崇史も智彦も歪な関係を表現するのにうまくキャスティングされた3人だなと感じたし、原作を読んでもう一度映画を楽しみたいと思う。

ラストシーンは記憶を改編した崇史と麻由子が交差点で出会い、見つめ合うシーンで終わったけれど、そこからどうなるんだろうというのも想像してしまった

今度は崇史と麻由子、普通に出会って恋ができたらいいな、と思ったり、次は智彦と崇史が逆のパターンもあるのかも、はたまた何にもなかったりして、と色々なパターンで想像するのも楽しかったりする。

一度見ただけでは謎が残ってもやもやするので、謎が解けるまで何パラでもしたくなる作品です。

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